<身近なチェック柄の歴史>
今回はテキスタイルの中でも歴史とバリエーションが豊富なチェック柄について遡ってみました。
世の中には様々なチェック柄が溢れ、水玉模様と同じくらい当たり前にありふれた柄ですが、そこにも歴史はあるのです!
引用:https://pixabay.com/ja/users/mrchris89-4506717
ほらね!
歴史古そうでしょ?
ベイシティローラーズにチェッカーズ(古)、女子の制服だけじゃないんです!!
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チェック柄ってめちゃくちゃ種類があってそれぞれに名前が違うんです。
皆がよくご存じのバーバリーチェック、ギンガムチェック、タータンチェック、アーガイルチェック、グレンチェック、マドラスチェック…日本名の千鳥格子もチェックの仲間ですし、世界中に無数にあるんです。
で、その中のタータンチェック!
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タータンとは多色の糸で綾織にした格子柄の織物です。
世界最古はエジプトで発見されたとか諸説あり、スコットランドが発祥の地とは言い切れないんですが、スコットランド及びイギリスを代表する伝統織物には違いないんです。
歴史細かすぎてざっくり言うと、
16~17世紀頃にスコットランドの北部にあるハイランド地方の民族衣装であるキルトがタータンを使っていて定着した説が有力らしいです。
スコットランドとイングランドが1707年に連合王国として1つにまとまったんですが、スコットランド北部ハイランド地方に住むハイランド人が反乱をくりかえし、伝統衣装としてタータンを愛国心の証として纏っていたのを連合王国が気に入らなかったのか?
1746年になんとハイランド文化を禁止する法律ができてしまい、タータン、キルト、バグパイプも禁止。軍用のタータン以外製造すら許されなかった時代があったんです。
36年後に撤廃されたんだけど、そのころにはタータンも廃れつつあったそうです。
その後、18世紀末~19世紀にかけてロマン主義者たちがタータンの歴史や文化を復興させようとハイランド・ブームが起こったんです。
流石ロマン派ですね~w
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そのころジョージ4世がエディンバラを訪問することになり、記念式典では全員にタータンの着用を義務付けた事でタータンが復活を遂げたそうです。
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そして、クラン(氏族)ごとに固有のパターンを持つクラン・タータンが確立され、日本でいう家紋と近いイメージのタータンチェックができたんです。
ヴィクトリア女王やアルバート公もタータンをデザインしてタータンが爆発的に流行したようです。
それでタータンも
クラン・タータン(家紋的なもの)
ロイヤル・タータン(王室専用)
ミリタリー・タータン(軍隊で使用)
ファッション・タータン(誰が着てもよい)
コーポレート・タータン(バーバリーや伊勢丹等企業が制作)
まだまだあるみたいですけど、どうやって確認してるのかというと
タータンを保護、保存するための協会があるんですよ!そこも歴史が古いんですが
20世紀にスコティッシュ・タータン・ソサエティ(STS)やスコティッシュ・タータン・オーソリティ(STA)が民間で設立され、2008年にスコティッシュ・タータン登録法の制定により、スコットランド国立公文書館の配下にスコティッシュ・タータン登記所ができて世界中のものが登録されているそうです。
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テディベアのタータンも由緒正しいのかもね?
ちなみにバグパイプって正式名称「グレート・ハイランド・バグパイプ」っていって結構な肺活量と、腕でアコーディオンのように押して空気調節するので肉体労働なんですよ!
以前仕事でバグパイプの演奏をお願いした際に、構造教えてもらって生音聴いたんですけど、
なかなかの音量!
戦争時には武器として使用されていたらしいですよ。
直接攻撃するのではなく、音量で仲間の兵士達を鼓舞したり、相手を威圧する為だったとか。
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前にぶら下がってるのは
小さなバックですけど「スポーラン」という名前です。
基本はキルト・ジャケット・ネクタイ・革の紐靴・キルトピン・ベルト・靴下・フラッシーズというリボン付き靴下ピンにスポーランをぶら下げるスタイルみたいです。
何を入れていたんですかね??
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というような歴史は知らなくてもチェック柄はファッションとして老若男女問わずカジュアルに日常に溶け込んでますよね。
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チェックのシャツはアメリカンなイメージですけど、赤緑だとXmasですね~w
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チェック柄にもいろんな顔があって、用途に合わせて楽しめます。
インテリアやファッションとしてこれからも愛用しながら、たまには歴史も思い出してみようと思うtomokaでしたw
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tomoka