ヨーロッパの紋章ってそもそも何?

ヨーロッパの紋章ってそもそも何?

伝統や歴史・文化・芸術好きなtomokaとしては紋章とアルファロメオのマークとか何か繋がっているのか気になってまして、今回はそのあたりを!!

中世ヨーロッパの昔から、貴族の家やお城とかの大きな門にマークがついているじゃないですか?

あれって表札じゃないけど、このお屋敷は○○家って判るようにですよね?

この写真もバッキンガム宮殿の門扉です。

バッキンガム宮殿の門扉

引用:https://pixabay.com/ja/users/aleviva-medien-1329954/

紋章の歴史は無数の諸説がある中、ヨーロッパ最古の紋章が1010年のドイツ貴族のものだという説があって、それがフランスを経由してイギリスにも広まったのが有力な説。

当初は王族が用いていて、のちに貴族、13世紀中ごろには騎士も用いるようになり、商人や一般市民にまで広がったらしいです。ヨーロッパの植民地だった国もヨーロッパ人によって持ち込まれ、国章として使用されたり、結果的に持ちたい者はだれでもOKになった時期もあったようです。

何か権威も歴史もないですよね。残念な感じ。

そこで1132年に紋章官が紋章の調査・収集をはじめローマ帝国で法学者が紋章法を体系化して権利保護も行われたって、良かったわぁ。

その後イギリスに全ての紋章を管理する紋章院という公的機関が創設されて、ヨーロッパには紋章学なる学問分野があるようです。

深くて難しそうですけど。

盾で判別できる家柄

引用:https://pixabay.com/ja/users/clker-free-vector-images-3736/

盾に描かれた図案は鎧や兜で武装した兵が敵味方を判別する為だったようです。

馬上槍試合をトーナメント制で開催した記録にも、会場の柵やテントに紋章を描いて個人を特定できるようにしていたとか???

今でもスポーツの応援にチームのマークや個人名の垂れ幕を作って応援するのはそれがルーツだったのか???とびっくり!

馬上槍試合

引用:https://pixabay.com/ja/users/prawny-162579/

紋章のデザインの中央に盾が多いのは、当初は盾に紋章を描いた歴史があって、後にその周りを飾るようにデザインされていったせいなんでしょうね。

盾に紋章の装飾

引用:https://pixabay.com/ja/users/avantrend-321510

古い家系では単色無地の盾もあったそうで、単純な紋章ほど良いとされていたのが、個人や家系の独自性を出すために様々なパターンが出来上がったみたいです。

中世騎士たち

引用:https://pixabay.com/ja/users/janson_g-5907103/

日本武将の甲冑と同じですね!

兜の前の飾りで伊達政宗とか信長とか決まっていて、旗印にも、このマークは武田の印だから信玄が攻めてきた!って一目瞭然なところも同じです。

国は違えどそのマークをデザインした人達って今でもデザイナーとして通用するんじゃないでしょうか??

ハンガリーの国の国章

引用:https://pixabay.com/ja/users/clker-free-vector-images-3736/

ハンガリーの国の紋章ですが、国の特徴が織り込まれているのかな?

紋章の使用色は国によって多少違うそうですが、基本色は赤・青・黒・緑・紫の5色。金・銀は金属色で、基本色の上に金属色をのせてはいけないという決まりがあるとか。

だから日本と違ってカラフルなんですね!

また、結婚によって紋章を統合したり、分割したり、王の子供たちは生まれ順に応じて続柄商標があって家紋も変化するので無数に存在しちゃう。

日本は個人というよりその家に代々受け継ぐのが家紋ですからね。

日本の代々受け継ぐ家紋

引用:https://pixabay.com/ja/users/falco-81448

デザインも、日本の引き算の美学に対して西洋は足し算の美学がこの文様にも反映している気がします。

いろいろ盛り込みたかったんですよねw

カラフルな紋章

引用:https://pixabay.com/ja/users/chefkeem-6

西洋は陸続きってこともあるかと思うけど戦争を繰り返し領土を取ったり取られたりと拡大して、連合国家を作ってきたからなのか、州ごとに紋章があるドイツなんかはその昔、これ全部王様や貴族が統治してたのかな?と歴史をを感じますね。

歴史をを感じるドイツ連邦

引用:https://pixabay.com/ja/users/firstthinktank-7533558/

よく見るとライオンや鷹?鷲?十字架とかが多い気がしますが、そこもルールがあったようで、右前足を上げて歩くライオンはイングランド系で、左足一本で立つライオンはスコットランド系らしいです。

いろいろと国によって拘りがあるんですね~。

植民地だった国もその名残でパルバトスの国章もこんな感じ。

パルバトスの国章

引用:https://pixabay.com/ja/users/captain-7-1179625/

多くのライオンや鷲に比べてほんわかしてるのは気候も考慮してるんでしょうか?

 

今もチーム・企業・学校などに特定のエンブレムがあって、それに憧れて入学や車を購入なんてこともありますよね!

私もこのマークの車に乗りたいなぁと思ってましたw

憧れのかっこいいアルファロメオ

引用:https://pixabay.com/ja/users/johnnymarta-228208

装飾やデザインが精巧な紋章がカッコイイ!と興味を持った時期もあり、

それをオリジナルで作ったイギリスのバンド・QUEENのフレディ・マーキュリーって凄い!!とその多才ぶりに感動でした。

好きだったイギリスのバンド・QUEEN

不死鳥の下両サイドのライオンはロジャーとジョンの獅子座、カニは蟹座のブライアン、妖精は乙女座のフレディを表していて、さらに細かく言うと左右の獅子の冠が右側の方が爵位が低いので、最年少のジョンなのだそう。

一番初めはQUEENリボンの中に王冠は無かったんですけどブラッシュアップしたんでしょうねw

バンドに紋章を作ってしまうなんて流石イギリスのバンドです!

このように自由に作ったりできる紋章もあれば、深~い歴史があるものもある紋章。

新しく作るにしても、そこは拘りや願いが詰まっている気がします。

学校のブレザーポケットにあるエンブレムや企業のピンにも、それを着けることで誇りや信念を持ってもらいたいという意図があるのでは?

今は自分の家紋を知らない人もいるようですが、必ずあるはずなので調べてみてはいかがですか?

留め袖の家紋

女性は着物を作る際に自分の家紋を入れたりするので判りますが、レンタルだと紋付の意味も知らずに着てる場合があるのは少し残念です。

西洋も日本もすべてのものに意味やルーツがあったりするので、この紋章のパターンや装飾をもっと知りたいなぁと思うtomokaでした。

この記事を書いた人

tomoka